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2009年 04月 05日
本が好きで、1ヶ月に15冊くらい読んでいるのですが、
なかなか自分にとって衝撃的な内容のものは少ないです。 しかし、久々に読んでいて書かれている数行の文章に衝撃と感動を与えられた本に出会いました。 その本の著者は、日本のグラフィックデザイナーの第一人者でもある、原研哉氏。 本のタイトルは「白」。 前半部に書かれてある、白と言う概念に対する見解。 ~本文より~ 白があるのではない。 白いと感じる感受性があるのだ。 だから白を探してはいけない。 白いと感じる感じ方を探るのだ。 そして日本の文化の中に、驚くべき多様さで織り込まれている白に気づくことができる。 静けさや空白の言葉が分るようになり、そこに潜在する意味を聞き分けられるようになる。 白に気を通わせることで世界は光を増し陰翳の度を深めるのである。 ~略~ 不在は存在を希求するために時として存在よりも強い存在感がある。 日本の美意識を見立てていく透視図の消失点を陰翳に見る発想は秀逸ではあるが、翳りに対象となす明度の極点に、もうひとつの消失点があるのではないか。 ~以上抜粋~ 正に日本の文化を語る上で、不在の象徴である”白”を通して存在と言う輪郭を描き出す、日本固有の精神性をすばらしく的確な言葉で書かれている。 まさに自身の中で抽象的に考えていたことを原研哉氏は見事に言い表わしてくれました。
by naoki197011
| 2009-04-05 23:54
| Art
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